2014年02月02日

商標権放棄後の異議申立て

「登録異議の申立ては、商標権が放棄により消滅した後にも、できる場合があるか」という問題について。
特許庁審判便覧66-商標登録異議申立て1には以下のように記載されています。

ただし、商標権の消滅(商標権の放棄を含む。)後においては登録異議の申立てをすることはできないと解される。

また、未登録 〜弁理士試験情報〜においても「『放棄後の登録異議申立て』は不可(準特135条の決定却下)。」と説明されています。

ところでこれって、どうしてそのように解されるのでしょうか。
無効審判については46条2項において『前項の審判は、商標権の消滅後においても、請求することができる。』と記載されており、43条の2ではこれがないから?
だけどいずれも商標権の登録から放棄登録までの期間の商標権を無効にする実益があることは同じはず。
異議申立てを不可と解することで、瑕疵ある登録を是正するせっかくの機会を失ってしまうという不具合があるように思います。

ちなみに法学書院の過去問集を2冊見てみたところ、いずれも平成25年度の短答式試験第21問−4の解説で「放棄の効果は将来効なので、放棄しても(異議申立ての)取り消し理由は解消しない」のように解説していました。まあこれは申立て後に放棄された場合の解説なので、申立て前に放棄登録されていた場合には直接触れてはいないんですけどね。
でもこの書きぶりを見るに、放棄されても異議申立てはできると覚えてしまいそう。

気になった知財の話題と感想メモ

加圧トレーニングの特許権は期間満了しています(栗原潔のIT弁理士日記)
基本特許の特許権者は、その後そこから派生した様々な発明について特許権を取得している場合が多いため、おおもとの有名な特許権が消滅したからと言ってすぐさま誰でも当該発明を自由に実施できるようになると考えるのは危険です。現実的には期限切れの基本特許に係る発明のみでは市場性のある製品を満足に実現できない場合がほとんどでしょう。

すばらしき特殊特許の世界(The・知財部員が往く!)
書評。笑えると言う意味で面白い出願(当然拒絶)は多々ありますが、特許権が成立したものをメインに集めたということで興味を惹かれます。気軽に読めそうです。

商43条の2 弁理士試験 弁理士専攻 代々木塾 昭和56年創業 30年の実績 合格実績非公表(堤卓の弁理士試験情報)
上でも書いたようにすっきりしない。異議申立て後に放棄された場合に継続するのはよいとして。

商43条の6 弁理士試験 弁理士専攻 代々木塾 昭和56年創業 30年の実績 合格実績非公表(堤卓の弁理士試験情報)
特許庁自身が登録処分の見直しを行うきっかけを与える制度に過ぎないから口頭審理の必要がないからとか?うまく説明できません・・・。

もち米だけど枝豆の香り…山形で新品種開発 - 読売新聞(商標法 - Google News)
ずんだは好きだけど、普通のもち米の香りが好きです。

フェイスブックに「新聞記事の写真」をアップ 「著作権法」に違反しないか? - BLOGOS(著作権 - Google News)
「記事」ではなく「記事の写真」なのがポイント(結論は同じ)。



posted by garubon at 08:39 | Comment(0) | 知財メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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